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認知症のあれこれ③〜行動と心理〜

 

今回は、認知症の行動ついてご紹介していきます!

そして、そのときの心理状況についてもご紹介したいと思います。

そんな風に思っていたのか…という気づきがあるかもしれません。

 

それでは、具体的な症状をご紹介していきたいと思います。

 

 

■元気がなくなる→引っ込み思案になる

 

認知症の方は、自分に起こり始めた様々な変化に少しずつ気づき始めます。

 

今まで、テキパキとこなせていた家事や仕事ができなくなります。

始めから全くできなくなるわけではありませんが、手際が悪くなっていきます。

 

 

こうなると、

・自信がなくなる

・全てが面倒になる

・興味や意欲がわかない

などの心理的な変化が起こります。

 

周りの人が気づくよりも早く、本人はこの変化に気づいています。

最悪の場合、うつ状態になってしまうこともあります。

 

 

■身の回りのことができなくなる→ショックを受ける

 

排泄や食事、お着替えなど日常生活に必要な動作を一人で行うことができなくなってしまいます。

 

具体的には

・トイレやお風呂の場所がわからない

・更衣に時間がかかり、排泄を失敗してしまう

・尿意や蛮夷を感じにくくなる

このような変化があります。

 

特に排泄の失敗は、失敗すると本人のショックがとても大きいです。

 

■記憶障害からくる物盗られ妄想→疑いやすくなる

 

記憶障害の影響で、大切なものをいつもと違うところにしまってしまいます。

しかし、〈人に迷惑をかけたくない〉〈自分はまだ自立している〉という強い思いから、大切なものがないという状況を人のせいにしてしまいます。

これが、『物盗られ妄想』です。

 

大切なものが見つかり安心する場合は良いですが、妄想がエスカレートすることもあります。

 

■行動障害→混乱しやすい

 

自分自身や身の回りでの出来事などを正しく把握できなくなってしまいます。

こうなると、変な行動をとってしまったりすることが増えます。

 

その代表が、徘徊です。

徘徊をしてしまうのは、いつもと違う状況だったり、探し物の延長だったり原因は様々です。

共通していることは、本人がその状況を正しく認識できていないということです。

 

行動障害はふざけているわけではありません。

自分の状況をうまく認識できず混乱してしまっていることもあります。

 

 

このように、認知症の中核症状の影響や症状の進行によって様々な行動の変化が現れます。

また、その行動には心理状態も大きく関わっています。

この2つの関係を知ることで、接し方を工夫することができます。

 

次回のコラムは、認知症の症状に対する対応方法についてです!

 

 

参考書籍

1)認知症サポーター養成講座標準教材—認知症を学び地域で支えよう—