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認知症のあれこれ⑧〜行動と心理に対する対応2nd〜

 

前回に引き続き、今回も、認知症の行動や心理的な変化に対する対応方法をご紹介します。

■もの盗られ妄想

 

記憶障害の影響で起こってしまいます。

大切なものをいつもと違うところにしまってしまいます。

しかし、〈人に迷惑をかけたくない〉〈自分はまだ自立している〉という強い思いから、大切なものがないという状況を人のせいにしてしまいます。

これが、『物盗られ妄想』です。

 

物盗られ妄想は、なくなったものが目の前に出てくれば収まります。

可能な場合は、なくなったというものを渡して安心させるのも対応策です。

 

物盗られ妄想がエスカレートしてしまうこともあります。

この場合は迷わず専門医に相談しましょう!

■行動障害の代表!徘徊

 

自分自身や身の回りでの出来事などを正しく把握できなくなってしまいます。

こうなると、変な行動をとってしまったりすることが増えます。

 

その代表が、徘徊です。

ふざけているわけではありません。

自分の状況をうまく認識できず混乱してしまっていることもあります。

 

程度や状況によって様々な対応があります。

代表的なものには以下のようなものがあります。

・外出の際は送り迎えをする

・玄関に外出と帰宅がわかるような設備を使う

・薬を使う

などです。

 

対応をするときは、思いやりのある声かけを心がけましょう!

■自尊心って何?

 

最後に自尊心について少しご紹介したいと思います。

 

自尊心とは

・自分の人格を大切にする気持ちのこと

・自分の塩スヤ言動などに自信をもち、他からの鑑賞を排除する態度

(大辞泉より)

 

このように、今まで普通にできていたことができなくなってしまうと、「そんなはずがない…」とプライドが傷ついてしまいます。

 

そうなってしまうと、気分が落ち込んでしまい、外に出る時間が減ってしまったりします。こうなると、外部からの刺激が減ってしまうので、ぼーっとする時間が増えてしまい、前よりもぼやぼやしているかも?なんてことにもなりかねません。

 

そうならないために、正しい知識が必要です。

 

次回のコラムは、治療についてです!

 

参考書籍

1)認知症サポーター養成講座標準教材—認知症を学び地域で支えよう—

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