前回までは、認知症の症状に対する対応方法についてご紹介しました。
今回から2つのコラムに分けて、認知症の行動や心理的な変化に対する対応方法をご紹介します。
認知症になると中核症状が原因で、今までしなかった行動や気持ちの変化が起こってしまいます。
そんな時の対応方法や、大切な支援をご紹介していきます。
今まで、テキパキとこなせていた家事や仕事などがうまくできなくなってしまったりします。
すると、心理的な変化が起こります。
自信がなくなってしまったり、全てが面倒になってしまったりします。
最終的に興味や意欲がわかないなんてことにもなりかねません。
これらには、周りの人が気づくよりも早く、本人はこの変化に気づいています。
最悪の場合、うつ状態になってしまうこともあります。
そうならないために大切なのが、
です。
さりげないサポートとは、できるだけプライドや自尊心を傷つけないように、苦手そうなところをサポートすることです。
大変だろうと気遣い、こちらが全てやってしまったり、失敗を優しく慰めたりすると、自分の変化を再認識してしまうこともあります。
まずは、難しく考えずに、思いやりを持って接してみましょう。
生活をして行くうちに、得意なことと苦手なことがわかってきます。
排泄や食事、お着替えなど日常生活に必要な動作を一人で行うことができなくなってしまいます。
このような変化、特に排泄の失敗は、本人のショックがとても大きいです。
このような場合は、
・トイレに目印をつける
・紛らわしい場所はいけないようにしてしまう
・簡単に脱ぎ履きできる服に帰る
・トイレに誘う
などが有効です。
このような対応をするときは、思いやりのある声かけを心がけましょう!
次回のコラムは、認知症の行動への対応ついてです!
参考書籍
1)認知症サポーター養成講座標準教材—認知症を学び地域で支えよう—