2020/2/20
タイ研修 3日目
3日目の研修先は次の2か所です。先日とは対照的に貧困層向けの施設でした。
①8:30~9:30
Phrapadaeng Protection and Development Home for Persons with Disabilities
(プラプラデーン障害者ホーム)
タイ国内の公立障害者ホームで最も歴史があり、規模としてもタイ国内で一番大きい施設です。入所者は約500名に対して、職員数は70名程度となっており、入所者が助け合いながら生活しています(自助・互助)。
施設内ではかごなどの制作をしており、大きさによって20~200バーツ(日本円で70~700円くらい)で販売されていますが、国王も認める丁寧なかご作りをする職人さんも入所しており、その方々がつくるかごは一つ数万円の値がつくものもあります。
今年の3月に弊社の鈴木PTが約2週間の実地研修を行ったのはここの施設。冷房などの設備はなく、施設内には多くの扇風機が置かれ、すべて扇風機で暑さをしのぎます。清潔面のケアはなく、感染症などのリスクは高い様子でした。
②11:30~16:30
Photharam Hospital/Photharam Daycare Center
(ボータラーム病院/ボータラームデイケアセンター)
タイ・バンコク市内から車で約2時間、西に100km進んだところにあるラチャブリ県ポタラム郡にある唯一の総合病院です。医療を受けている人は低所得者の地域在住の方々。ポタラム郡では高齢者率が19%になっており、タイ国内全体(15%)に比べ高齢化が進んでいる地域です。
病院は350床程度と中規模であるが、各病棟は大きな一部屋になっており、その中にベッドが並べられているといった様子でした。
病院からさらに20分程度車で移動した先に、週3回オープンしているデイケアセンターがあり、この日は約25名の利用者がいました。集団体操やレクリエーションに参加させてもらい、少ない時間でしたが交流を深めることができました。帰りの送迎にも同行させてもらいましたが、送迎車はゴルフカートで、おそらく時速10kmまで出ないくらいの速さの運転で、隣を車やバイクが追い抜いていくことが多かったです。
タイの現状の多くは本日視察した病院・施設のように整備が追い付いていない状況。ポタラムでは訪問にも同行させてもらったが、家屋の状況も悪く、その中にベッドが1台置かれて寝たきりの家族を介護しているという感じで貧富の格差の大きさを実感できた3日目となりました。
スタッフ・内堀