・構音:専門用語で発音のこと
・構音障害:日本語の正しい発音ができないこと
構音障害には、脳卒中の後遺症や先天的なものから、原因が明らかになっていないものまで様々なものがあります。そんな構音障害の概要をまとめてみました。
構音障害には、以下のような種類に分けることができます。
・運動障害性構音障害:脳卒中などにより脳が損傷されることで、神経伝達に問題が生じて舌や口唇に麻痺などの障害が起こることで構音がうまくできないもの
・器質性構音障害:発語器官(舌、口唇、など)の形の異常により構音がうまくできないもの
・機能性構音障害:明らかな原因がないにも関わらず、日本語の構音がうまくできないもの
構音障害は主にこのような種類があります。同じ脳卒中が原因の失語症とは障害を受ける部分が異なります。そのため、失語症と運動障害性構音障害は全くべつのものになります。
では、構音障害とはどうなってしまうことをいうのでしょうか。構音障害の定義について簡単に説明します。
構音障害は『様々な原因により、日本語を正しく発音することが出来ず、聞き手に不自然な印象を与えてしまう状態』のことをいいます。(幼児が発音を獲得していないのに場合は除く)
つまり、「発音が全般的に苦手になること」です。この苦手になる原因によって、種類は分けられています。
構音障害には、原因があります。その原因により、症状は異なり種類が分かれます。種類が分かれるということは、その後の言語治療の選択が変わってきます。
・運動障害性構音障害:脳梗塞などの脳の損傷が主な原因です。発語器官の運動を司る脳の部位を損傷することによって、麻痺などが起こります。それにより、口をうまく使うことができないなどの症状が現れます。
・器質性構音障害:先天的なもの代表として口唇口蓋裂があります。生まれつき、発語器官の形が未完成なため、発語に必要な機能がないことが原因です。また、後天的なものとして、事故などによって、顔面の発語器官(舌、口唇、など)の筋肉などを損傷することが原因で起こることもあります。
・機能性構音障害:明らかな原因となるような、神経や形の異常がないにも関わらず起こるものです。舌などの発語器官器官の使い方が苦手なことが原因だという考えもあります。
このように、原因により起こる構音障害が変わってきます。
改善に必要なことについて説明します。構音障害のリハビリは言語聴覚士によって以下のようなことが行われています。
■終わりに
構音障害について簡単にまとめてみました。それぞれの構音障害にはリハビリテーションや対処の方法が異なります。もっと詳しく説明したものもあるので、ぜひ参考にしてみて下さい。
構音障害は原因によって種類が分かれるということを知って頂ければ幸いです。