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バリアフリーフェスティバルに参加してきました!②

 

前回は、リハビリについて振り返りました。

今回は患者さんの気持ちを考えてみたいと思います。

 

■患者さんの気持ちを想像してみる

 

「やっと退院できた!けど…あれ?しんどいかも…。」

 

いざ、退院して患者さんが感じることは

・帰宅できた喜び

・入院前との変化を痛感

などです。

 

具体的に挙げればきりがないですし、

人によって違うかもしれません。

 

 

入院すると、ベッドの上で過ごす時間が長くなると

筋力は衰え体力はなくなります。

 

そのため、自宅での生活に慣れるには、

一般的に入院期間×3倍

の期間が必要だといわれています。

さらに、脳血管疾患の場合、

多くの方に後遺症が残ってしまいます。

 

 

さぁ、自宅に退院してきました!

でも、やらなくてはいけないことがたくさんです。

 

・リハビリ:筋力が低下しないように

・日常生活:生きるために必要

・家事:生活するために必要

・仕事:生きるために必要

・余暇:お出かけしたいし、趣味もしたい、楽しいことをしたい…!

 

すぐ思いつくものでこのようなことがあります。

家族と支えあい、サービスやリハビリを利用しながら

日常生活に慣れるために頑張ります。

 

障害があっても、後遺症があっても

日常生活に必要な活動量は変わりません。

 

 

普段、何気なくやっていること

例えば、椅子に座っていてトイレに行きたくなったとしましょう。

 

1.椅子から立ち上がる

2.トイレまでの歩行

3.トイレの扉を開ける

4.トイレの中での方向転換

5.下衣を下げる

6.便座に着座

7.用を足す

8.便座から立ち上がる

9.下衣を上げる

10.トイレの扉を開ける

11.リビングまでの歩行

12.椅子に座る

 

細かく上げるとこんなところでしょうか。

わかっているよ!という方が多いかもしれません。

セラピストは十分考慮してリハビリを行っていると思います。

 

これだけ行動する項目が多いのですから

患者さんは、たったこれだけのことだけれど、

すごく大変なのだろうと推測することができます。

 

■患者の気持ちになって考えてみた

 

私は、特定疾患を持っています。

実は私も患者です。

 

去年、持病が悪化したため3ヶ月ほど入院しました。

ベッド上でほとんど過ごしたため廃用症候群になりました。

さらに、副作用で薬剤性ミオパチーにもなりました。

 

私は、症状が良くなって退院したら

ちょっと大変かもしれないけど

すぐに元の生活ができると思っていました。

が、そんなはずがありません。

全く自己認識ができていませんでした。

 

(あ、もうあの頃(発症する前)の体ではないんだ…)

 

先ほど例に出したトイレまでの移動ですが、

これは実際に苦労したことの一つです。

机上での勉強で教わる「筋萎縮」と体感する「筋萎縮」は全く違うものでした。

 

もう1つ。

認知機能の低下はしんどいです。

副作用で認知機能が低下し、

頭を使う作業にとても時間が必要になりました。

でも、時間をかければできます!

少しずつ改善してはいますが、認知リハ…結構大変でした。

そして、言葉が出てこない!

話したいことは頭にあるのに、言葉にするのに時間がかかります。

 

 

 

“少ない筋肉で頑張るから疲れる”

“認知機能が低下すると作業に時間がかかる“

“うまく言葉が出てこない”

知ってはいたけれど、理解はしていませんでした。

経験しなければ、本当に理解することはできないのかもしれません。

 

しかし、理解しようと寄り添うことはできます!

そうしてもらえるだけで全く感じ方が違うと感じました。

これは、自分が患者を経験する前からわかっていましたが、

こんなにも違うものなのかと驚きました。

 

トイレに行くのにあれだけ大変なのに、

リハビリも頑張っている患者さんってすごいなと思います。

 

・・・続く!

バリアフリーフェスティバルに参加してきました!③

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